めまいの症状と種類

~めまいのタイプと症状でおよその病気が推測できる~

私たちは突然めまいに襲われると強い不安と恐怖を覚えます。
「とんでもない病気にかかったのではないか……」
「脳に異常があるではないか……」
そして、めまいは治まっても、
「また、めまいが起きたらどうしよう……」
こんな不安や恐怖を感じて、生活をしている方は意外と多いのです。

めまいを起こす病気はたくさんあります。耳の病気でめまいを起こすことがもっとも多いのですが、命にかかわる脳の病気や高血圧・糖尿病などの生活習慣病が原因となっていることもあります。
また、ストレスによる心因性のめまいや、飲んでいる薬によってめまいが起こる場合もあります。
めまいのタイプは、大きく分けると「ぐるぐる回る感じ」、「気が遠くなる感じ」、「はっきりしないふらつき感」の3つに大きく分けられます。
その原因である病気はさまざまですが、めまいのタイプや症状によって、耳の病気か脳の病気かなどおおまかな原因が推測できます。


めまいを感じている女性の写真

タイプ1 ぐるぐる回る感じ

ぐるぐると目が回るめまいは、「回転性めまい」と呼び、遊園地の高速回転の乗り物に乗った時に感じる急に周囲の風景がグルグルと回り出してしまうのと同じようなめまいです。
回転性めまいは、突然、激しく生じるのが特徴で、その場に立っていられなくなったり、まっすぐ歩けなくなったり、ひどい場合は嘔吐(おうと)を伴うこともあります。
回転性めまいを生じる病気には、「良性発作性頭位めまい症」や「メニエール病」「突発性難聴」「前庭神経炎」などの耳の病気が約90%を占めます。残りの10%には、「脳出血」や「脳梗塞」などの緊急性、重症度の高い脳の病気が含まれ、注意が必要です。

ぐるぐる回るめまいのイラスト

タイプ2 気が遠くなる感じ

急に立ちあがった時に、頭がクラクラして立っていられないようになる「立ちくらみ」のような症状で、脳に送られる血液の量が不足することから生じます。
「自律神経失調症」や「貧血」などで起きやすく、耳や脳ではなく心臓、循環器系の異常にことがほとんどです。心臓や血管の病気では希ですが急死する可能性あるので注意が必要です。このような症状の方には、心臓・循環器

気が遠くなる女性のイラスト

タイプ3 はっきりしないふらつき感

「フワフワした感じ」、「舟に乗っているような感じ」、「酔っぱらっているような感じ」、「歩くとふらつく」などと、訴えられるようなタイプのめ まいです。タイプ1の「ぐるぐる回る感じ」やタイプ2の「気が遠くなる感じ」の程度が軽く、はっきり表現しにくい場合も含まれます。
耳、脳、心臓・循環器、自律神経、精神的な問題など原因はいろいろと考えられますが、どんどん症状が悪化する場合には、大きな後遺症や命に関わることも想定され注意が必要です。

このように、いろいろな病気で起きるめまいは、原因が複雑で似た症状を持つ病気が複数あります。めまいを生じた患者さんのうち受診した際にすぐに病気を判定できる方もありますが、一部の患者さんは何回か受診して経過を観察したり、追加の検査を受けないと、病気を特定できないこともあります。
1~2回の受診で病気が確定できなくても、がっかりして諦めずに診察と検査を受くことをお勧めします。

ふらつく男性のイラスト
めまい