めまいに対して効果が期待できる治療に、漢方薬を用いた治療があります。
そして、漢方医学においては、めまいを3つに分類しています。
イライラする、血圧が高いといった方に多く、ストレスでめまいが悪化する傾向にあります。
フワフワと揺れるタイプの浮動性めまいが多く、過剰にあがった陽気を鎮静させて改善します。
漢方薬としては釣藤散(ちょうとうさん)、抑肝散(よくかんさん)、柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、
降圧丸(こうあつがん)などが用いられます。
太っている人や水分を摂り過ぎる人に多くみられ、雨が降る前に悪化する傾向があります。
グルグルと目の回る回転性のめまいが多く、水質代謝をよくして水毒を解消してめまいを改善します。
漢方薬としては半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、温胆湯(うんたんとう)などが用いられます。
貧血気味や低血圧の人に多くみられ、疲れると悪化する傾向にあります。
立ちくらみタイプのめまいが多く、気血を補うことでめまいが改善されます。
漢方薬としては帰脾湯(きひとう)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、婦宝当帰膠(ほふうとうきこう)、海馬補腎丸(かいまほじんがん)などが用いられます。