医療法人梅華会グループ めまいは耳からおこる?

「めまい」を感じてかかりつけ医を受診したけれど、
「めまいの原因は分からない」「脳に異常はないから安心して」「疲れのせいでは」
と、言われて特に治療はしなかった……

異常はないのだからよかった――とはいえ、ご本人にとってはつらく不安感があり生活に支障さえ来すのが「めまい」です。
「めまい」を起こす病気の約60%は、耳の病気が原因の「内耳性めまい」で、原因を突き止めるために行われる検査は、ほとんどが耳鼻咽喉科で行う検査です。

NEWS!!
梅華会グループでは、2023年9月26日より『中耳加圧療法』を開始しました。※芦屋院

「めまい」とは

私たちが日常生活の中で立ったり歩いたり、運動したりしているのは、意識はしていなくても自分の体の向きや位置、動きの情報を正確に把握しているからです。
この体の向きや位置、動きについての情報は、耳の奥深くの内耳(ないじ)にある半規管(はんきかん)や耳石器(じせきき)といった器官が感じて、重力による垂直方向に対する頭の向きや傾き、回転などを脳に伝え、それを受けた脳が体の運動器官に命令をして体をまっすぐに保っています。そして、目からの視覚情報がそこに影響を与えます。
例えば、家が傾いたように錯覚するミステリーハウスなどの遊園地のアトラクションは、実際はまっすぐ立っているのに、目から入った視覚情報では斜めに立っているように感じて身体の筋肉が反応してしまって、立っていられなくなるという一種の「めまい」を利用しているのです。

さて、健康な方では、通常、視覚などからの情報と内耳で感じた情報に矛盾はないので、自分の運動や周りの傾きを感じることはあっても対応できますが、どこかの感覚情報に異常が起こったり、その情報を受取って調整している脳に何らかの異常があると、実際には頭や体はまっすぐなのに、それらが傾いた時と同じような筋肉の反射が起こって、立っていられなくなります。
私たちはこれを「めまい」と感じるのです。

梅華会グループのめまい外来

梅華会グループでは、「めまい」の原因は何か、「めまい」にはどんな種類があるのか、「めまい」にはどんな治療法があるのか、本当に放っておいていい「めまい」なのか……
など、日々不安を抱えて生活しているあなたに寄り添い、原因を突き止め、適切な治療を提供して、安心して社会生活が送れるようサポートしています。

さらに、さまざまな方法で患者さんの病気や症状に対するより多くの情報をお伝えし、患者さんの不安を取り除くとともに、医師と一緒になって治療の効果アップを図っています。
例えば、待合室などにモニターを設置して受診待ち時間を利用して病気についての情報を発信したり、個々の患者さんには病気の現況と今後の対応などについて、タブレット端末を利用して分かりやすく説明しています。
また、耳の中は患者さんにとっては見たことのない世界、診断時や治療中に撮影した画像を時系列に並べたモニターで確認いただくことで、ご自分の病気をより分かりやすくご説明しています。
患者さんご本人が納得して治療にあたることが、早く治す秘訣なのです。

「めまい」診療では

①ご本人にしか分からない「めまい」の辛さを共有し、
②検査で原因を探り完治への確かな筋道をつけ、
③お薬、リハビリをも含めて社会復帰を支援することを目指しています。

このサイトでは、「めまい」に関するさまざまな情報を発信し、少しでも患者さんや支える家族の方の不安の解消にお役に立てれば…と願っています。

【医師が解説】耳鼻咽喉科でめまいの診察!?
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