めまいと一口に言っても、原因はさまざまな要素が絡み合っていますので、治療は患者さん一人ひとりに合わせて選択する必要があります。
また、ひどいめまい発作を起こしたばかりの急性期の治療と、症状は軽いもののくり返し発症する長引くめまいの治療は異なります。
ここでは、まず、急性期の応急処置をお話しし、代表的なめまい疾患の薬剤を使用した治療例をご紹介します。
めまい発作は、激しいめまいに吐き気、嘔吐などを伴うことが多いので、内服ができないことも多く、それぞれの症状に合わせて点滴や注射でお薬を投与します。
7%炭酸水素ナトリウム注射液の静脈注射あるいは点滴を行います。
制吐作用のあるメトクロプラミドの静脈注射などを行います。
不安が強い急性期の患者さんには、抗不安薬を投与します。